転勤・就職時のお部屋探しの方法
1.社宅規定の確認
まず物件を探し始める前に、「社宅の有無」と「会社の規定」を確認して下さい。
転勤、転職先の会社にもし社宅があれば、おそらく家賃も初期費用もかなり安いはずです。
社宅があっても個人で別にお部屋を借りたいという方も中にはいらっしゃいますが、初期費用が自己負担の場合、およそ家賃の3~5倍かかってくるのでお気をつけ下さい。
社宅がない場合は、賃貸の契約が、「法人契約」か「個人契約」か会社に確認します。
・法人(会社)契約の注意点
法人契約の場合、初期費用や家賃の補助が手厚いかわりに、社宅規定に従う必要があります。
大手企業でしたら、社宅規定書があるかと思いますので、確認して下さい。
例えば、「上限家賃」や「お部屋の広さや間取り」「マンションの構造(木造はダメなど)」が決められていたり、「会社指定の不動産業者でしか契約できない」という規定があったりもします。
・個人契約の注意点
個人契約の場合は、法人契約ほど厳しい規定がある事は少ないですが、どこまで会社が補助を出してくれるのかしっかり確認しておきましょう。
また、個人契約でも「定期借家契約(期間に定めのある契約)」は駄目だったり、「会社から何キロメートル以内に住まないといけない」などの制限がある場合はありますので、やはり人事部などに規定を確認するのが一番です。
2.エリアの選定
社宅規定の確認が済んだら、次はエリアの選定を行います。
転勤(就職)先の職場まで、どのような交通手段で、何分以内に着きたいのかを考えて下さい。
大阪の場合は、電車の各駅間が徒歩10分~15分ごとにありますので、ほとんどの方は電車での通勤を考えられます。
候補の駅やエリアが決まったら、念のため「駅名(地名) + 治安」でネットで検索をしてみてください。もしネガティブな意見が多いエリアの場合は探し直した方が良いかもしれません。
この時、1駅に絞るのではなく前後何駅かも候補に入れた方がお部屋の選択肢は広がります。
3.不動産屋に問い合わせ
エリア外の業者でも物件は探せますが、やはり土地勘やそのエリアでの経験値が全然違うので、なるべく探すエリアの近くか同沿線上にある店舗に問い合わせましょう。
不動産会社に問い合わせたら、実際の来店日までに、おすすめの物件情報を事前に貰っておきましょう。
ここでのレスポンスの良し悪しや、スタッフの対応を見てその店に任せて大丈夫か確認しておきます。
急ぎのお引越しの場合は、一度に2~3社問い合わせて一番対応の良かった所に決めるのも有りです。
もし気になった物件があれば、来店の数日前に先に仮押さえの手続きをしておくのがおすすめです!
いざ不動産屋に行ってみたものの、第一候補の物件に申し込みが入っていてまた探しなおし、となるのが一番大変です。
最低でも1部屋は候補の物件がある状態で来店し、その他のおすすめ物件も紹介してもらって比較して決める、のが安心かと思います。
4.来店の際のポイント
来店時には、事前に提案を受けていた物件と、その場で新たに紹介してもらえる物件をあわせて検討します。
個人的には、物件を紹介してもらう前に、まずは各エリアの紹介をして貰うと良いと思います。
(候補の物件が出た後に治安の事を聞いても、「その物件の近くの治安は良くないです!」と正直にいう営業は少ないです)
物件が決定した際には、個人契約はもちろんですが、法人契約の場合でも、どれが自己負担になる金額かしっかり確認しておいて下さい。
法人契約でも、鍵交換代や火災保険料、自転車置き場代は自己負担になる可能性があります。
また、転勤に慣れていない営業マンだと、会社負担に出来る費用を個人負担で払わされてしまったりという事も有り得ます。
見積もりを見ながら、営業マンと一緒にしっかりと規定の確認をしましょう。
例えばですが、
・「家賃のみ」に対して会社補助が出て「共益費」は自腹の場合は出来る限り共益費の無い物件を選ぶ